2016年11月23日水曜日

当会意見書に対する水道局の回答


当会の提出した「大規模開発基本構想についての意見書」について、東京都水道局より回答を頂きました。今月12日に到着しておりましたが、ご紹介が遅くなり申し訳ありません。



<水道局回答抜粋>


日頃より、東京都水道局の事業につきましてご理解とご協力を賜わり、厚く御礼申し上 げます。
貴会から提出のありました意見書 (境浄水場の大規模開発基本構想についての要望) に 対する東京都水道局の考え方は下記のとおりです。


1.「周辺住宅との調和ある施設整備」について

浄水場北側 (井の頭通り側)の歩道部分の幅員拡張に資する敷地供用については、周囲 冊の撤去移設 (約700m) が伴い、大量の樹木を伐採することになります。平成28年8月 に都市計画決定された地区計画のなかにも「地区内の既存樹木は、良好な環境を確保する ため、その維持と保全を図る」となっていることから、歩道部分の幅員拡張は困難です。


2.「外観」について

説明会で提示した外観案(3案)は、今後のデザインのたたき台として考えた一例です。 建物外観については、今後、色彩の専門家を加えたまちづくり委員会の意見等を踏まえ、 検討いたします


3.「地域交流・啓蒙施設の併設」について

浄水場の見字については、テロ等への対策に伴う浄水場セキュリティ向上のため、公益
性が高い見学に限定しています。その中で、小中学生の社会科見学は、教員の本人確認、
生徒の人数確認を条件に受入を考えております
ただし、危機管理の観点から、地域交流施設の併設は考えておりません


※印影は加工(消去)してあります




<当会の見解>


東京都水道局におかれては、真摯なご回答を頂き、誠にありがとうございます。
下記の通り当会の見解を示します。


「1.周辺住宅との調和ある施設整備」

都のご指摘の通り、大量の樹木を伐採することは避け、下図のような歩道整備が可能と思料します。柵の撤去については、移設(資材の再利用)も可能です。
周辺環境への配慮に必要な整備費用は、そもそも1000億円規模の巨額な建設費の1%にも満たない、ごく一部の必要コストと考えます。著しく冗長性のある施設を建設する事業者が、周辺住民への配慮に資する必要コストを惜しむこと自体が問題の本質(=地域住民への無配慮)とも映ります。




「2.外観」

まちづくり委員会の意見やこれまで都市計画審議会で出された専門家の意見(「意匠性のあるランドマークとすべき」等)を踏まえ、次の50年、100年に相応しいデザインを期待しています。






「3.地域交流・啓蒙施設の併設」

地域児童等に対する、より積極的な啓蒙機会の創設を期待しています。



以上




2016年10月1日土曜日

基本構想に関する当会の提出した意見書


境浄水場の大規模開発基本構想について、下記のとおり要望します。


1.周辺住宅街との調和ある施設整備

・現状、境浄水場北側(井の頭通り側)の歩道部分の幅員が狭く、ランニング等で健康増進を図る都民ランナーと一般歩行者等のすれ違い等において、安全面の支障が生じている。また、車椅子やベビーカー等で浄水場周辺を散策する都民の安全な通行を確保する上でも、現行の幅員は狭小(すれ違いのみならず、追い越される場合でも幅員が狭小)で危険あり、今般、大規模事業を実施する東京都水道局は、井の頭通りを管理する東京都建設局と適切に連携し、都民ファーストの発想で周辺住宅街との調和ある周辺施設の整備を図られたい。具体的には、浄水場北側(井の頭通り側)の歩道部分の幅員拡張に資する敷地供用を要望する(尚、建築計画に影響を及ぼす可能性のある道路境界線自体の変更は求めないものとする)。



2.外観

・ 住民説明会で提示された外観案(3案)については、武蔵野市の閑静な第一種低層住居専用地域に相応しいとは言い難い巨大なコンクリート建造物として、威圧感を強く印象付けるものである。また、レンガ色は先進的な高度浄水をイメージさせるものではなく、21世紀の現代に建築する巨大建造物として、時代錯誤の陳腐化したデザインとも映る(例えば、世界遺産に指定された明治時代のレンガ造の建築物は、当時の技術の粋を結集し、デザイン・築造されたものであるからこそ、100年を経た現代においても世界的な価値が認められるものである)。

・ 今般、建設される浄水施設は、全長740mにも渡る巨大建築物となることから、次世代にも歓迎されて受け継がれるべく、外観のデザインについては専門家等から公募を実施するなど、デザインや意匠に造詣のある専門的な知見を結集することを要望する(少なくとも建物の角に丸みを持たせるなど、威圧感の低減を図られたい)

(イメージ)角の丸い外観で威圧感を低減 (上:福生市役所、下:イタリアEx Ducati)





3.地域交流・啓蒙施設の併設

・ 地域市民が長年守ってきた地域の都市計画・地区計画を変更(緩和)させてまで、第一種低層住居専用地域の中に巨大浄水施設を建設するに当たり、東京都水道局は当該施設の意義や役割、浄水技術等について、地域市民に対する啓蒙の場を積極的に設けるべきである。
都内の小中学生の見学を受け入れたり、地域市民に水道事業の歴史や施設の機能等を啓蒙する地域交流施設を併設することを要望する(玉川上水の歴史を踏まえる上でも、最適な立地である)。尚、水道局の説明する“テロ対策”は、施設内に隔壁等のセキュリティラインを設けることで十分対応可能と思料される。また、巨大な公共施設として、主体的に必要十分な情報公開に努めるべきである。


(イメージ)地域に開かれた交流・啓蒙スペースを確保(写真はスロベニアMestni muzej Ljubljana)
     





2016年9月28日


2016年9月15日木曜日

東京都水道局による住民説明会開催

9月14日(水)午後7時より、東京都水道局主催の住民説明会が開催されました。
境浄水場の再構築事業に関する「大規模開発基本構想」についての説明(※)がありました。

(※)施設の高さや日影、外観案、意見書募集等についての説明



<ほぼゼロ回答>

都の基本構想は、これまで武蔵野市まちづくり推進課が中心となり進めてきた住民説明会や意見書募集等で市民から寄せられた要望の多くが反映されていない(認識されていない)内容として評価せざるを得えないものでした。
外観案についても、市が建設しているクリーンセンターのような意匠性や工夫もなく、ただレンガ色かどうか、といった提案内容でした。


●主な質疑応答

・東京オリンピックが開催されることもあり、サッカー場などの地域住民に還元する施設を期待していた
 →都の回答: 東村山浄水場の老朽化に伴う境浄水場の再構築事業であり、境浄水場の水の一部は武蔵野市にも供給されている

・(これまでの住民説明会等でも意見のあった)井の頭通り側の狭い遊歩道の拡幅は検討しているのか?
 →都の回答: 初めて聞く話であり、特に考えていなかった

・(これまでの住民説明会等でも意見のあった)フェンス等の配置、構造はどう計画しているのか?
 →都の回答: 今後、示していきたい

・敷地内の植栽は守られるのか?
 →都の回答 : 伐採せずに緑を守っていきたい(但し、入口付近のごく一部は工事の都合で伐採予定)

・植栽の少ない新境通り側に桜などの中・低木を植栽して欲しい
 →都の回答: 前向きに検討したい。貴重な意見として伺っておきたい

・オゾンの安全性について、モニタリング数値等をホームページで開示して欲しい
 →都の回答: オゾンの排気はゼロであるが、開示については水道局のサービス推進課で対応を検討すればよいことと思う

・意見書の提出方法について、書留郵便を指定しているが、市民感覚からすれば切手代もかかるため、都に意見を伝えにくい。意見書の募集期間中だけでも、境浄水場に専用ポストを設置するか、メールでも受け付けられないか検討してほしい(市はメールでも受け付けてくれたが・・・)
 → 都の回答: 郵送でお願いしたい


●当会の意見
東京都水道局と武蔵野市は今まで以上に積極的に連携し、これまで市民から寄せられた意見書や都市計画審議会委員・市議から出された意見や議論の経緯を尊重し、市民と丁寧な対話を続けるよう要請します。


※同じ内容の住民説明会が9月17日(土)午前10時30分より関前コミセンで実施されます。


※記載内容に齟齬がありましたらご連絡ください。訂正いたします。こちら


2016年7月12日火曜日

当会の提出した意見書(7/3)

先般の意見書募集に対し、当会から提出した意見書は下記の通りとなります。
ご参考まで掲載させていただきます。


2016年7月3日

意 見 書


境浄水場問題を考える武蔵野市民の会


  境浄水場の再構築事業に係る都市計画・地区計画変更案について、下記の通り意見書を提出します。各項目について、その実現ないし善処を要請します。


1.建築物の高さ及び道路境界線からの距離について

<景観利益保全のため、高さを引き下げる工夫を事業者に求めること>
・再構築事業に係る各建築物の高さについて、地域の景観利益を保全する観点から、更に1メートルでも低くなるよう、もう一段の工夫と努力を事業者に求めること

<新境通り側の建築物の高さを10m以下とすること>
・新境通り側については、道路からの距離の制限が他の側面に比して半分と短く、圧迫感が強いことから、建物の高さ(最高部)については一般住宅の高さ(周辺の第一種低層住居専用地域における制限値)と同様に10メートル以下とすること

<井の頭通り側の敷地における暫定公園の設置>
・ 井の頭通り側については、既存の遊歩道が非常に狭く、降雪時には残雪で通行が困難になることから、新築する建物壁面までの敷地幅員約30mの一部×全長740mを解放し、暫定の公園等(水道事業の啓蒙活動に資する親水公園等)として整備すること
尚、セキュリティ面については、空間的に開放されている南側の緩速濾過池とは異なり、北側の高度浄水場施設は建物で覆われており、セキュリティ面でも十二分に対応可能なもの

<外観等に関する地域住民との対話継続>
・ 6月に開催した住民説明会で東京都水道局と武蔵野市から説明(コミットメント)のあったとおり、建築物の外観等について、今後住民説明会を通じて地域市民と対話を継続し、地域から愛される施設とすること


2.地域市民への還元施設の設置

<還元施設の設置>
・ 本事業は全長740メートルもの巨大公共施設であることから、水道事業に関する啓蒙活動に資する施設を敷地内に建設すると共に、地域市民に開放すること(国内外でも珍しい緩速濾過池と高度浄水施設を併設する浄水場になることから、水の飲み比べなど、小中学生等への教育や高齢者の集いの場を敷地内に設けることで、多摩川水系の保全活動や都の水道事業への理解を深めるもの)
尚、当該施設は地域市民にとってシンボリックな施設となるよう、全面ガラス張りで木材を多用したデザインにする等、特にデザイン面で優れた施設とすること(設置場所は玉川上水側の幅員30mの空地内が望ましいと思料)

<富士山眺望の代替施設の設置>
・ 高層の浄水施設の建設により、国民のシンボルである富士山に対する地域住民の眺望権(景観利益の一部)を侵害する蓋然性が高く、(セキュリティ面で工夫の上)上記啓蒙施設等に展望設備等の代替機能を併設すること


以上


2016年6月28日火曜日

6/25「都市計画案」に関する住民説明会開催

「都市計画案」に関する住民説明会開催


2016年6月25日(土)に関前コミセンにて境浄水場地区の都市計画案・地区計画案についての説明会が開催されました。多くの市議の方が参加され、高い関心をもって傍聴されていました。

<説明骨子>


前回提示された計画原案に対し、壁面の位置、高さに関する制限が一部強化(改善)された内容となりました。

■壁面の位置(道路境界線からの壁面の位置)
・北側(井の頭通り側) 20→30m
・南側(玉川浄水側) 20→30m
・東側(新境通り側) 15m

■高さ(最高限度)
・20→18m

■今後のスケジュール
・7月頃 都市計画審議会開催
・8月頃 都市計画変更・決定
・9月以降 建築物の外観等に関する住民説明会を開催

※本説明会の詳細は市にご確認ください。

<主な質疑・意見>


・5月31日の都市計画審議会において審議会会長より示された“住民や専門家を交えた外観等に関する特別の協議の場”を設けないのか?
→専門家を交えた特別の協議の場は予定していないが、9月以降、住民に対して外観等に関する説明会を開催し、住民の意見を取り入れていく方針である。


・同じく5月31日の都市計画審議会において審議会会長より示された“南側を含めた追加的な建設計画については、市と都が協議する場を設けるべく、協定を結ぶこと”については、どのように対応するのか?
→特別の協定を結ばなくても、市のまちづくり条例で新たな建設計画について協議することが担保されている。都水道局としては、南側の緩速濾過池は技術伝承の観点や歴史ある自然流下の浄水施設であることを鑑み、将来に残していく方針である。


・同じく5月31日の都市計画審議会において、東京都水道局から“高さを引き下げる余地がある”と説明していたが、どの程度高さを引下げられるのか?
→大きくはない。18mが17.5mといったイメージ程度である。


・井の頭通り沿いに関しては、高層の建築物ができることで強い圧迫感を感じる住民が多い。浄水場を囲むフェンスの位置をもっと南側に寄せることで、少しでも圧迫感を軽減してほしい


・貯水池がオープンになっている南側と異なり、井の頭通り沿いは建物で覆われた高度浄水施設になり、セキュリティが高まる。奥行30m×740m以上の空地が出来ることを考えれば、沿道市民に緑地を開放してほしい


100年近い歴史ある境浄水場であり、東京の水道の歴史や上水(浄水)の仕組みを啓蒙する施設を併設して欲しい。地域の小学生ばかりか、近隣のお年寄りなど、都民にとって憩いの場となるよう整備して欲しい。


・冬の降雪時に井の頭通り側の遊歩道が歩きにくく、困っている(※都道であり、東京都北多摩南部建設事務所の管轄)。


・何らかの方法により、地域住民の負担を緩和する措置を考えて欲しい。


・オゾンについての安全性を改めて説明して欲しい(→境浄水場の原水は都内でもきれいな原水であり、オゾンの使用を抑えられることから、0.06ppm以下のほぼオゾンゼロの排気となる)。


<市は「意見書」を募集>


今回の都市計画案に関する意見募集を市が行っています。(これまでの経緯を踏まえると、書面での提出が重視される傾向にありますので、ご留意ください。)


締切り: 2016年7月4日(月)必着
※詳細は市のホームページをご参照ください。



※誤記等がございましたらご指摘ください。速やかに訂正いたします。


以上











2016年6月1日水曜日

5/31都市計画審議会が開催されました

5月31日に都市計画審議会が開催され、都市計画変更案(※案であり、最終形ではありません)が承認されました。今後、住民説明会が開催される見通しです。


■審議会会長より、二つの課題を市と都に提示

都市計画審議会の柳沢会長より、議事の総括として下記2つの課題が提示されました。

(1)東京都水道局と武蔵野市まちづくり推進課で水面下の協議をせずに、740mもの巨大施設となる高度浄水施設の形状等(地域のランドスケープに相応しい外観や水道事業の啓蒙活動等)について、特別の協議のためのテーブルを設けること。具体的には、建設者である都水道局と市民、専門家を交えて協議する場を新たに設けること。

(2)高度浄水施設を北側に建設する理由として東京都は南側に緩速濾過池を残すためと説明してきた。南側を含めた追加的な建設計画に対しては、都と市が協議する場を設ける協定を結ぶこと。


■主な意見・質問

具体的な意見、質疑応答は市が取りまとめる議事録をご参照ください。
下記は各委員の発言の一部を紹介しており、誤認・誤記等がございましたらご指摘ください。速やかに訂正いたします。


●堀内委員
・計画が前倒しになっているようだが、「急がば回れ」でしっかり住民と対話をすべきである。


●大野委員
・市民は自分の家からの景観が気になるもの。市民から分かるようにきちんと説明して欲しい。
・なぜ南側ではなく、市民への影響の大きい北側に建設しようとするのか?

●入江委員
・パース(完成予想図)をもっと用意すべき。北と南が上下逆になっている図面は分かりにくい。
・建築物は六階建ての建物が段々と低くなるものであり、地域のランドスケープになるもの。単に樹木を植えるとかではなく、水処理の過程について、地域市民に見えるようなものがあると良い。
・740mもの巨大施設を隠すようにするのではなく、武蔵野市に相応しいものとすべく、議論するテーブルを新たに設けるべきである。

●本間委員
・高さを20mから18mに引き下げることの出来た要因は何か。建築面積は広がっていないか。
・安全面についての協定は必要ないか。
・市に対しては地元還元について都と協議するように要望する。

(東京都水道局課長の回答)
・高さは技術革新や装置のコンパクト化により当初案より低く出来ている。18mより低くならないかと言われると、貯水系の建屋は厳しいが、装置系の建屋の高さはまだ引き下げられる。

●高野委員
・ 南側にも高度浄水施設を将来的に作らないことを確認して欲しい。
・住民説明会に必ず東京都も同席すべきである。
・安全面は本当に大丈夫か?

●深田委員
・総工費は概算でいくらか?都民として、費用対効果を知りたい。
・これだけの大きな公共施設であるからこそ、地域の市民に(閉ざされた存在ではなく)、身近なものとして理解してもらうことが必要。その点で公公連携が必要。
・景観の良し悪しは誰が決めるのか?

(東京都水道局課長の回答)
・ 建設費については、もうちょっと設計が進まないとお示しできない。
高さの更なる引き下げについても、設計が進むのを待って欲しい。

●与座副会長
・都市計画変更を一旦認めてしまうと、建て増しも出来てしまう。南側にも大型施設を建ててしまうことが不安であり、心情的に市民の不安な気持ちがよく分かる。
・オープンな議論を今後もお願いしたい。



■当会の意見

都市計画審議会の議事を踏まえ、下記3点について要望します。

・会長から提示された二つの課題(上記参照)について、市と都は前向きかつ積極的に対応すること。
・副会長、各委員より意見が示されたように、市民に開かれたオープンな議論をスケジュールを前倒しにせず、丁寧に進めていくこと。特に建物の高さの引き下げの可能性について東京都が示唆する中、拙速な都市計画とならないよう慎重に議論を図り、市民との丁寧な対話および説明会等を適時適切に開催していくこと。
・建物の高さについては引き続き低減するよう、設計面での努力を継続すること。(特に東側の新境通り側については、敷地境界線から建築物は「15m」の後退と制限が緩いことから、既存建物を除き、新設する建物については地下化を図るなど、東側の市民・歩行者等に対しても圧迫感が低減するように努力していただきたい。)



■ご参考まで(謝辞)


武蔵野市議におかれては、上記の都市計画審議会委員の市議の方々のほか、山本ひとみ市議、斉藤市議が傍聴者として議事内容を確認されていました。
市議の皆様の地域市民に寄り添った審議会でのご発言にこの場をお借りして御礼申し上げます。




お気づきの点がございましたらこちらのリンクからご連絡ください。訂正いたします。


2016年3月26日土曜日

当会の提出した意見書について

2016年3月22日

境浄水場の地区計画及び用途地域変更(都市計画原案)に関する意見書


下記3点の理由から「境浄水場の地区計画及び用途地域変更(都市計画原案)」に反対します。


(1)地域市民が適切に理解できる方法による説明が尽くされていないこと


 地域市民から寄せられた疑問や不安の声に対して、必要十分な説明資料等が用意されず、適切な説明が尽くされていないことから、拙速ともいえる本都市計画原案に反対します。
  2016年3月12日の説明会においては、特にご高齢の参加者等から、市の説明内容を理解できない旨の不満の表明が相次いでいます(※1)。「数値と専門用語の羅列」と「大雑把な地図」で示された本原案は、浄水場周辺に実際に生活する多くの市民にとって、再構築事業のイメージを掴むことすら困難な状況にあります(※2)。
  「数値と専門用語の羅列」ではなく、様々な地点から描写した「完成予想図(モンタージュ)」を含めた分かり易いリーフレット等を地域市民に事前配布するとともに、意見募集についてもご高齢の方でも容易に意見を申述できるよう、封筒と用紙をセットするなど、高齢社会に対応した市の適切な説明を要請します。現状のまま都市計画手続きを強行した場合、当該市民等に対する「ネグレクト」との非難を受けかねない状況と指摘せざるを得ません。


(※1)
2016年3月12日開催の住民説明会において、ご高齢の参加者に限らず、「なぜ再構築事業が必要であるのか理解できていない」(男性)、「これまでの説明会で配布した資料や質疑応答についてホームページ等で見ることが出来ない」(女性)等の意見・不満の表明が複数寄せられました。さらに開催時間が1時間と極端に短い上に、事業者である東京都水道局の同席がなかったことから、極めて不十分な質疑応答となりました。
2015年11月には、市議会議員(自由民主・市民クラブ、公明党)の先生方をはじめ、要望事項として「市民からの質問事項については十分な説明を行うこと」等、複数のご指摘をいただいておりますが、「数値と専門用語の羅列」等では十分な説明が尽くされているとは到底考えられません。

(※2)
例えば、大型マンションの建設計画について住民説明を行う際、事業者が「完成予想図」等を一切配布せずに、「数値と専門用語の羅列」でいくら説明を行ったとしても、十分な説明が尽くされているとは到底言えない状況にあることと同様の状況にあります。


(2)「壁面の位置」等に関する東京都水道局の説明と本都市計画原案が大きく乖離しており、将来的に係争の原因になること


  「壁面の位置」等に関する東京都水道局の説明と、本都市計画原案による規制値には10m 以上の乖離があり、地域市民に対して混乱や誤解をもたらしています。
  東京都水道局が説明してきた建設計画(案)に対して、今回提示された都市計画原案は極端に緩和された条件を規定しており、本原案を容認した場合、「壁面の位置」や「高さ」等に関する法的拘束力が実質的に大幅緩和される状況になります。そのため、将来的に浄水場施設が増改築される場合などにおいて、地域市民と東京都水道局の軋轢(「言った言わない」論争)や法的係争の原因にもなりかねず、地域市民にとっては次世代に対する負の遺産となります。
  法的拘束力の原点となる都市計画原案については、「壁面の位置」、「高さ」等について東京都水道局が行ってきた説明内容に適った内容に改めるとともに、より厳格に規定されるべきものと考えます。地域市民にとって、将来的な不利益を齎しかねない数値上のバッファーは一切必要ありません。


(3)浄水場東側(新武蔵境通り側)に面した住民への配慮が欠落していること


  本都市計画原案で示された「壁面の位置」について、浄水場東側(新武蔵境通り側)とその他の側面において条件が異なり、同地域の住民への配慮が著しく欠落しています。
  浄水場東側の「新武蔵境通り」は、2年前まで鳥や昆虫が小さな水路に集い、子供たちが虫取りに訪れた武蔵野の森に囲まれた狭小路のあった場所です。2年前に東京都建設局によって武蔵野の自然環境は破壊され、4車線道路が築造されました。現在は大型車両の排気ガスや騒音・振動により、閑静であった生活環境は著しく悪化しています。
  本都市計画原案では、浄水場東側に対して基準を緩和する内容になっており、当該地域の市民にとっては、景観(奥多摩の山脈や富士山等の眺望)ばかりか、貴重な冬の西日を奪われる可能性があります。「東京都建設局」が自然破壊により4車線道路を築造したからといって、今度は「東京都水道局」が浄水場東側を「さらに苛めても構わない」という市と都の発想は断じて許せません。第一種低層住居専用地域等に面する浄水場東側についても、圧迫感のある景観は到底容認できるものではなく、むしろ東京都水道局に対して、高度浄水施設で生み出されるべき敷地を供出させ(少なくとも新武蔵境通りの幅員以上)、2年前に破壊された自然環境の回復を図り、市民の憩いの場として開放すべきと考えます。

以上

2016年3月13日日曜日

3月12日住民説明会開催

再構築事業の必要性、建設ありきの議論に市民から強い反発


<市民から寄せられた主な意見>

・再構築事業の必要性について、住民に説明すべき。境浄水場に隣接して我々は生活しており、目の前に大きな建物を建てられる住民に対して、その必要性についての説明責任が果たされていない。
・そもそも建設ありきの議論や説明会に対し、強い違和感がある。なぜ再構築事業が必要であるのか理解できない。これまでの説明会で配布した資料や質疑応答について、ホームページ等で開示して欲しい。すべての住民説明会に参加できるわけではない。
・東京都水道局の同席がない説明会では、市民の求める質問や意見に対し、対応できないのではないか。

・これまでの説明会で示されてきた高さなどの数値が異なる。高さは13mのはずが20mになっているし、壁面の位置も道路から30mが20mになっている。(市からは、規制値と実際の建設計画の違いとの回答。)



2月10日開催の都市計画審議会での「一定程度の理解」は皆無であることを確認、同審議会へ正しく報告せよ


<市民から寄せられた主な意見>

・2月10日の都市計画審議会で「周辺住民の方々が一定程度の理解を示した」とあるが、本日の説明会参加者で理解を示す方が皆無であることを記録に残すべき。(※)
・都市計画審議会の委員の方にも住民説明会に参加いただき、市民の本当の声を直接聴いてほしい。市民の発言内容が適切に伝わっていない。
・昨年9月26日に第1回目の住民説明会が突然開催されて、とても驚いた。関前の市長タウンミーティングでも意見を述べたが、あまりにも唐突な話であり、一方的なものと感じている。

(※)3月12日の説明会参加者に対して、質問者より、一定程度の理解を示す方がいるか否かを確認し、該当者が皆無であったもの。



「意見書」について、本日の発言については書面でなくてよいことを確認

本日の説明会で発言された内容を「意見書」と同等の位置づけとして取り扱うのかについて市民から質問があり、市より、同等に取り扱う旨の回答が示された。(現在募集中の意見書と同等の取り扱いとなることを確認したもの。)





※記載内容に誤り等がありましたらご連絡ください。修正いたします。


2016年3月11日金曜日

2月10日開催の都市計画審議会の発言訂正を求める意見

2月10日に開催された都市計画審議会における市の説明に対し、市民の方から匿名で以下の指摘をいただきましたのでご紹介します


市の発言(要旨)

地元説明等において、都市計画案の公表時期を8月ごろ、また都市計画決定時期を11月ごろというふうな形で設定してございましたが、1月23日の説明会において境浄水場再構築事業の建築計画及び都市計画原案の考え方について説明を行い、周辺住民の方々の一定程度の理解を示していただけていることから、記載のとおり、都市計画の案につきましては、5月に都市計画審議会を予定して、6月ぐらい、あと夏ごろに都市計画決定を行いたいという予定で進めていきたいと考えてございます。」


参加住民が「一定程度の理解」を示した事実はありません

当日の説明会では、再構築計画を前倒しするような「一定程度の理解」を示す市民の意見は皆無でした。むしろ、市民と丁寧な議論を尽くすよう求める意見や計画に反対する意見が数多く寄せられています説明会に参加した市民を軽んじているばかりか、都合よく利用するものであり、市民からの信頼を著しく失う行為です。


※当会では議事録が公表されている事実を確認できていませんでした。匿名で情報をお寄せいただいた方にこの場をお借りして御礼いたします。

(議事録PDFファイル)
市に問い合わせたところ、未確定の原稿であることが判明したため、リンクを一旦非表示としました。市の担当者の発言要旨については確認しています。


市長タウンミーティングでも住民説明会の問題点を指摘

2月20日(土)に関前コミセンで開催された市長タウンミーティングにおいて、当会より、境浄水場再構築計画について、「市民と行政の建設的な対話が出来ていないこと」を指摘し、「住民説明会では、それぞれが一方的に言いたいことを発言して、建設的な対話になっていない。昨年、市民から提出した意見書についても、各項目について十分な回答をいただいていない」旨を市長にお伝えしました。


市に対しては、住民と武蔵野市が「建設的な対話」を出来る場(※)を設けていただくよう、引き続き要請します。

※具体的には、都市計画審議会へ住民意見を適切に伝えるために、市民と市議会議員、専門家等で構成される委員会もしくはミーティングの設定をいいます。武蔵野市マスタープラン策定時に市民を交えて検討した委員会に近い形式をいいます。




3月12日(土)10時30分から住民説明会が開催されます

市民の方はぜひご参加ください。(以下は市役所HP抜粋)

平成28年3月12日(土曜日) 午前10時30分から
関前コミュニティセンター 関前2丁目16番10号




2016年2月13日土曜日

市民アンケートの声

東京都水道局の対応に強い不信感

お寄せいただいた市民アンケートの声


当ブログ・ホームページに寄せられたアンケートについてご紹介します。
※文中の括弧書きは当会にて補記したものです。
※ご回答者の住所は、武蔵野市「関前地区」、「境地区」、「武蔵野市(関前・境以外のエリア)」、「東京都内(武蔵野市以外のエリア)」等に分けられた選択肢からご回答いただいています。


■東京都水道局に対して

計画への反対意見に加えて、施設管理に対する不信感も


(浄水場)北側の樹木について(住民説明会で)何度も苦情が出ているにもかかわらず、(東京都)水道局は何の対応もしていない。水道局は誠意のかけらもない。本当に何度も言われているのに住民軽視を続けている。不誠実な対応について都議会で取り上げて欲しい。(関前地区の方)

都合のいい情報を小出しにして、景観写真の資料すら配られないので、まったく信用できない。(武蔵野)市役所も説明会を開きっぱなしで無責任と思います(関前地区の方)

●現行の用途規制を変えて建設すること自体が都の身勝手!(境地区の方)

●供給先の中には境浄水場の5倍のキャパシティと広さのある浄水場があるもり、ほとんど利用されていないのでしたら受益者負担の考えより供給先に作ればよいと思います。(境地区の方)

●将来、水が余る予想にも関わらず、巨費をかけて建設する計画に反対(武蔵野市民の方)

建設ありきの説明会を許せない。絶対に反対です。(関前地区の方)

オゾンは本当に大丈夫なのでしょうか?皆さんの声をご紹介されてはいかがでしょうか、ご検討ください。(境地区の方)

●(説明会でアレルギーの原因になる)ブタクサの指摘をした方がいたにもかかわらず、浄水場の緑地が手入れされずに荒れ放題になっています。私もアレルギー体質のため、(新境通り側の)土手の手入れを直ぐにしてほしい。(東京都)水道局の説明は、その場限りのご都合主義で、本当に、信用できないと思いました。(関前地区の方)

●(東京都)水道局は水道料金を無駄なことに使うな。(東京都内の方)

●今日の説明会に参加して、参加する前より更に納得できない気持ちと何としても中止していただきたい気持ちが強くなりました。
早急に署名活動など進め、このままの状態で、Goサインが出ないようにしなくてはと思いました。
日照はもちろん、風さえも通らなくなる巨大建物には絶対反対です。
井の頭通りは災害時には緊急自動車用の通りになるよう標識表示がありますが、その大切な通りに隣接している浄水場からの水が浸水したらと考えたくもない事態が起こり得るような計画には絶対に反対です!(関前エリアの市民の方)

景観を損ねるため反対(関前地区の方)


■主に武蔵野市役所に対して

住民説明会だけではなく、建設的な対話を求める声


地区計画の一方的な変更に絶対反対!もっと丁寧に市民の声に耳を傾けてください。(関前地区の方)

この問題を市議会で取り上げるべきです。市議会議員はもっと関心を持ってほしい。一方的で強引な計画に絶対反対です!!!(武蔵野市民の方)

●都合のいい情報を小出しにして、景観写真の資料すら配られないので、まったく信用できない。(武蔵野)市役所も説明会を開きっぱなしで無責任と思います(関前地区の方)※再掲載

●基本的に武蔵野に巨大建築物はふさわしくない。この計画に手をかしてる武蔵野市は頭がおかしいんじゃないか?(武蔵野市民の方)

署名活動を行ってほしい。良好な環境が壊される再構築計画に反対!(関前地区の方)

●説明会で一方的に役人が説明するのではなく、市民が参加できる会合を開催してくださるよう(市民の会から)働きかけて欲しいです。(関前地区の方)

オゾンは本当に大丈夫なのでしょうか?皆さんの声をご紹介されてはいかがでしょうか、ご検討ください。(境地区の方)※再掲載


市民の方からのご意見を募集しています

下記リンクからぜひご意見をお寄せください。次回以降にご紹介させていただきます。
(個人情報保護の観点から匿名でアンケートにご回答いただけます)

 アンケートに回答する



市民に寄り添った丁寧な対応を


住民説明会において敷地内の「緑化」について何度か説明されてきましたが、アンケートにもありました通り、現在の浄水場の緑地部分において、かん木やブタクサ等が生い茂り、十分な管理が行き届いていません。
東京都水道局と武蔵野市は住民説明会を開きっぱなしにせず、そこで寄せられた市民の声に真摯に耳を傾け、すぐに対応できることを放置せず、市民に寄り添った丁寧な対応をお願いします

特に第1回目の説明会から意見が寄せられている「かん木・雑草」の管理は、周辺市民に対する最低限のマナーとしてお願いしたいと思います。(浄水場敷地は空き地ではありませんが、広大な敷地の管理者として、雑草や北側かん木について適切に対応ください。必要に応じ東京都建設局北多摩南部建設事務所とも速やかに連携ください。)
















(2016.2.13撮影)



○武蔵野市あき地の管理の適正化に関する条例

(目的)
第1条 この条例は、あき地の管理の適正化を図ることにより、生活環境を保全し、もつて健康で安全な住民生活を確保することを目的とする。
(定義)
第2条 この条例において「あき地」とは、現に人の使用していない土地をいう。
2 この条例において「危険な状態」とは、雑草(かん木を含む。)が繁茂し、又は事故発生の要因となるような危険物、その他の廃棄物等が管理されないまま放置されているため、住民の健康を害し、犯罪を発生させる等、生活環境を著しくそこなうような状態をいう。
(所有者等の責務)
第3条 あき地の所有者又は管理者(以下「所有者等」という。)は、当該あき地を危険な状態にならないように常に適正に管理しなければならない
(勧告)
第4条 市長は、あき地が危険な状態にあると認めるときは、当該あき地の所有者等に対し、期限を定めて、危険な状態の除去について勧告することができる。
(措置命令)
第5条 市長は、前条の規定による勧告をうけた者がこれに従わないときは、期限を定めて危険な状態の除去を命ずることができる。
(代執行)
第6条 市長は、前条の規定による措置命令をうけた者がこれを履行しないときは、行政代執行法(昭和23年法律第43号)の規定により、自ら当該あき地の危険な状態を除去し、又は第三者にこれを行なわせ、その費用を所有者等から徴収することができる。
(立入調査)
第7条 市長は、前3条の規定による勧告若しくは措置命令又は代執行を行なうため必要があると認めるときは、職員をしてあき地に立ち入つて調査させ、又は関係人に質問させることができる。
(除去の委託)
第8条 あき地の所有者等は、自ら危険な状態を除去することができないときは、市長にこれを委託することができる。
2 前項の委託について必要な事項は、規則で定める。
(委任)
第9条 前条第2項に定めるものを除くほか、この条例の施行について必要な事項は、規則で定める。
付 則
この条例は、公布の日から施行する。
付 則(昭和47年4月1日条例第26号抄)
(施行期日)
第1条 この条例は、公布の日から施行する。



○武蔵野市あき地の管理の適正化に関する条例施行規則

昭和45年12月28日規則第31号  改正 平成元年規則第12号、平成17年規則第31号

武蔵野市あき地の管理の適正化に関する条例施行規則
(目的)
第1条 この規則は、武蔵野市あき地の管理の適正化に関する条例(昭和45年12月武蔵野市条例第31号。以下「条例」という。)の施行について必要な事項を定めることを目的とする。
(履行期限)
第2条 条例第5条の規定により行なう除草、その他危険な状態の除去(以下「除去」という。)の履行期限は、30日以内とする
(勧告等の手続)
第3条 条例第4条の規定による勧告は危険な状態の除去勧告書(様式第1号)により、条例第5条の規定による命令は雑草等除去命令書(様式第2号)により行うものとする。
全部改正〔平成17年規則31号〕
(立入調査員証)
第4条 条例第7条の規定によりあき地に立入つて調査する職員は、あき地立入調査員証(様式第4号)を携帯しなければならない。
(除去の委託)
第5条 条例第8条の規定により「除去」を委託するときは、雑草等除去委託申請書(様式第5号)により申し込まなければならない。
(費用)
第6条 条例第6条及び第8条により徴収する費用又は委託費は、そのつど市長が定める。
(費用の納入又は徴収)
第7条 条例第6条による費用については、行政代執行法(昭和23年法律第43号)の定めるところにより徴収するものとする。
2 条例第8条による委託費は、委託申請書を提出したとき納入するものとする。



○住民の健康を害する蓋然性について(ご参考)

境浄水場のブタクサと都道からのPM2.5等による健康への影響(兵庫医科大学HP)
http://www.hyo-med.ac.jp/department/immn/project/rhinitis.html

2016年1月25日月曜日

1月23日、住民説明会開催

1月23日 住民説明会が開催されました

1月23日(土)午前10時から関前コミセンにて住民説明会が開催されました。
東京都水道局からは再構築計画の修正案が示され、構造物の高さを引下げた案の説明がありました。また、武蔵野市まちづくり推進課からは地区計画についての説明がありました。

市民からは主に以下のような質問・意見が出されました。

<計画内容について>
・建設する建物を北側ではなく南側に何故出来ないのか。
・北側住民の景観が損なわれる。配慮して欲しい。
・尽力は理解するが、もう一段高さを引き下げる努力をお願いする。
・工事中の工法や周辺環境への影響についての懸念。

<補償問題について>
・再構築事業による周辺不動産価格への影響を(不動産鑑定士等の第三者が)試算して示すべき。市は結果を住民に示すべき。
・周辺の不動産事業への影響が生じた場合の補償をして欲しい。
・風の影響はないとのことだが、突発的な風による農作物への影響が心配。

<市政・地区計画変更手続きについて>
・市の都市計画審議会委員の方と市民の対話の場を設けて欲しい。
・住民投票とまでは言わないが、住民の合意形成を図るプロセスを検討し、一定の合意形成が図られるまで手続きを止めるべき。
・市は意見書で寄せられた財産権や眺望権(眺望利益)の侵害等に対する意見に関し、回答を示していない。
・都はモンタージュ写真(施設周辺から見た完成予想写真)を広く市民に公開・周知し、計画への理解を得るべき。


<その他>
・浄水場内の緑化計画はよいが、新武蔵境通り側の擁壁内にブタクサ等が大量に生えたまま放置されている。都道から出る窒素酸化物とブタクサで、粘膜の弱い子供らにアレルギーを発症させる恐れがある。都は連携して対処して欲しい。管理できてこその再構築事業ではないのか。


※記載内容に誤記等がありましたらご一報下さい。修正致します。

2016年1月17日日曜日

住民説明会を1月23日(土)開催へ

都市計画原案の策定を目的とした、住民説明会が下記日程で開催されます


  ○日   時  平成28年1月23日(土) 午前10時~

  ○場   所  関前コミセン(武蔵野市関前2-16-10)


  ○説明内容  基本方針に基づく都市計画の考え方
            再構築事業の検討状況


  ○参加申込  事前申込みは「不要」


これまで市民から寄せられた意見や質問に対し、東京都水道局および武蔵野市まちづくり推進課がどのように検討、協議を重ねてきたのか、もしくは検討していくのか(※)、大型プラント建設事業の検討状況に注目が集まっています


※ 武蔵野市都市計画審議会を経て、12月に「境浄水場における地区計画及び用途地域等に関する基本方針」が市から公表されています。その本文では、「周辺環境の保全」として、「周辺の低層住宅地及び玉川上水周辺の環境との調和を考慮し、市街地環境の向上が図られるよう、当該地区において、建築物の高さの最高限度、壁面の位置の制限及び形態又は色彩その他の意匠の制限等を定めることで、良好な住環境及び自然環境を保全する。」ことが明記されています。


そもそも論として第1種低層住居専用地域という周辺環境」を悪化させる「大規模高層プラント」を東京都水道局が推し進めているため、住民や市議をはじめとした多くの市民が多大な時間と労力、そして精神的な苦痛を強いられています。これまで市民から寄せられた声に傾聴し、市民に寄り添った行政の推進に期待します。


      <一つの参考イメージ>  

       調布市市民体育館
       ・・・半地下式等で緑化された施設により、周辺環境と調和を図っています


△上空から見ると古墳のように緑化されています

               △周辺から見ても、存在感は薄く、周辺環境と調和しています

                                                            (出典Googleマップ)