2016年6月1日水曜日

5/31都市計画審議会が開催されました

5月31日に都市計画審議会が開催され、都市計画変更案(※案であり、最終形ではありません)が承認されました。今後、住民説明会が開催される見通しです。


■審議会会長より、二つの課題を市と都に提示

都市計画審議会の柳沢会長より、議事の総括として下記2つの課題が提示されました。

(1)東京都水道局と武蔵野市まちづくり推進課で水面下の協議をせずに、740mもの巨大施設となる高度浄水施設の形状等(地域のランドスケープに相応しい外観や水道事業の啓蒙活動等)について、特別の協議のためのテーブルを設けること。具体的には、建設者である都水道局と市民、専門家を交えて協議する場を新たに設けること。

(2)高度浄水施設を北側に建設する理由として東京都は南側に緩速濾過池を残すためと説明してきた。南側を含めた追加的な建設計画に対しては、都と市が協議する場を設ける協定を結ぶこと。


■主な意見・質問

具体的な意見、質疑応答は市が取りまとめる議事録をご参照ください。
下記は各委員の発言の一部を紹介しており、誤認・誤記等がございましたらご指摘ください。速やかに訂正いたします。


●堀内委員
・計画が前倒しになっているようだが、「急がば回れ」でしっかり住民と対話をすべきである。


●大野委員
・市民は自分の家からの景観が気になるもの。市民から分かるようにきちんと説明して欲しい。
・なぜ南側ではなく、市民への影響の大きい北側に建設しようとするのか?

●入江委員
・パース(完成予想図)をもっと用意すべき。北と南が上下逆になっている図面は分かりにくい。
・建築物は六階建ての建物が段々と低くなるものであり、地域のランドスケープになるもの。単に樹木を植えるとかではなく、水処理の過程について、地域市民に見えるようなものがあると良い。
・740mもの巨大施設を隠すようにするのではなく、武蔵野市に相応しいものとすべく、議論するテーブルを新たに設けるべきである。

●本間委員
・高さを20mから18mに引き下げることの出来た要因は何か。建築面積は広がっていないか。
・安全面についての協定は必要ないか。
・市に対しては地元還元について都と協議するように要望する。

(東京都水道局課長の回答)
・高さは技術革新や装置のコンパクト化により当初案より低く出来ている。18mより低くならないかと言われると、貯水系の建屋は厳しいが、装置系の建屋の高さはまだ引き下げられる。

●高野委員
・ 南側にも高度浄水施設を将来的に作らないことを確認して欲しい。
・住民説明会に必ず東京都も同席すべきである。
・安全面は本当に大丈夫か?

●深田委員
・総工費は概算でいくらか?都民として、費用対効果を知りたい。
・これだけの大きな公共施設であるからこそ、地域の市民に(閉ざされた存在ではなく)、身近なものとして理解してもらうことが必要。その点で公公連携が必要。
・景観の良し悪しは誰が決めるのか?

(東京都水道局課長の回答)
・ 建設費については、もうちょっと設計が進まないとお示しできない。
高さの更なる引き下げについても、設計が進むのを待って欲しい。

●与座副会長
・都市計画変更を一旦認めてしまうと、建て増しも出来てしまう。南側にも大型施設を建ててしまうことが不安であり、心情的に市民の不安な気持ちがよく分かる。
・オープンな議論を今後もお願いしたい。



■当会の意見

都市計画審議会の議事を踏まえ、下記3点について要望します。

・会長から提示された二つの課題(上記参照)について、市と都は前向きかつ積極的に対応すること。
・副会長、各委員より意見が示されたように、市民に開かれたオープンな議論をスケジュールを前倒しにせず、丁寧に進めていくこと。特に建物の高さの引き下げの可能性について東京都が示唆する中、拙速な都市計画とならないよう慎重に議論を図り、市民との丁寧な対話および説明会等を適時適切に開催していくこと。
・建物の高さについては引き続き低減するよう、設計面での努力を継続すること。(特に東側の新境通り側については、敷地境界線から建築物は「15m」の後退と制限が緩いことから、既存建物を除き、新設する建物については地下化を図るなど、東側の市民・歩行者等に対しても圧迫感が低減するように努力していただきたい。)



■ご参考まで(謝辞)


武蔵野市議におかれては、上記の都市計画審議会委員の市議の方々のほか、山本ひとみ市議、斉藤市議が傍聴者として議事内容を確認されていました。
市議の皆様の地域市民に寄り添った審議会でのご発言にこの場をお借りして御礼申し上げます。




お気づきの点がございましたらこちらのリンクからご連絡ください。訂正いたします。