2015年10月30日金曜日

第4回住民説明会が開催されました

8名の市議の方をはじめ、多くの市民の方が参加されました

10月29日(木)19時より、追加の住民説明会がスイングホールにて開催されました。
第1回~第3回の説明会は同じ内容でしたが、今回は東京都水道局よりこれまでの市民の意見を踏まえた改善案(プラント高さの一部引下げ等)の説明がありました。

説明会には武蔵野市議の方が8名も参加され、質疑応答でも市民に寄り添った質問をされていました。
※参加された市議の方やメールをいただいた市議の方のご紹介は、全員の方の確認がとれましたら改めて行いたいと存じます。


■主な説明内容

<東京都水道局>
①浄水場北側にある第一種低層住居専用地域の住宅地・中学校に配慮し、浄水プラントの高さをピラミッド状に一部引下げ、日影を抑制すること(図面による説明)。
②高度浄水処理施設からのオゾン排気は0.03ppm以下とすること。
③プラント施設の地下の掘り下げは、水を自然流下としたいため、現状計画以上の掘り下げは困難であること。

<武蔵野市まちづくり推進課>
①地区計画の変更手続きに関する従前同様の説明に加えて、②11月5日開催予定の都市計画審議会では、地区計画変更案の早急な結論を急がないこと、③引き続き市民との丁寧な対話の場を設けていく方針について説明がありました。


■市民からの主な質問・意見等

・浄水プラントは地下化し、スポーツ競技のグラウンドなどとして緑化整備して欲しい。震災後の原発事故を見ていても、大型施設は一度作ってしまってから修正はできない。
・50年後の子供たちの世代に対して、より良いものを残し、住民が幸せになるような計画にしてほしい。作ってから問題が出ても手遅れになる。
・緩速濾過池の洗砂機等は北側に移設できるものであり、北側住民に配慮したプラント配置計画とすべき。
・自然流下に拘る一方で、遠方かつ高台にある東村山までポンプアップする送水計画になっている。プラントの高さをもう一段引下げられれば、地域住民の不満は小さくなる。
・こんな計画を知っていたら高い住宅ローンを組んで家を買っていない。もし路線価が下がったらどうするのか。
・浄水場北側にある畑の農作物に対する風や雹の被害が心配。賃貸物件の入居率が下がった場合などを含めて、東京都は補償してくれるのか。
・武蔵野市が出来ることは限られているが、市民に寄り添って東京都水道局に計画案の善処を求め、地域住民が十分理解できる内容であることを確認したうえで、地区計画の変更手続きを進めることが出来る。
・説明会の会場・日時について、市民が参加しやすいように配慮すべき(関前地域の公共施設を会場とし、土・日開催など地域住民がもっと参加しやすくして欲しい)。


■武蔵野市議からの主な質問等

・本計画の東京都議会における承認手続きの状況、武蔵野市との協議がどのように進められて来ているのか等について。(深田議員)


■当会の意見等

・オゾンについて
今回、基準値として示された「0.03ppm以下で常時監視」は米国FDA(食品医薬品局)の基準値(0.05ppm)等を下回ることから、一定の安心感があるものと考えられ、水道局の真摯な説明に感謝します。尚、排オゾン装置の停止(メンテナンス時や装置の故障等)も想定されることから、ホームページ等における24時間のモニタリング値の公開があれば、市民の安心・安全を担保できると考えます。(主要幹線道路等のNOxやpm2.5については、東京都が常時モニタリング値をインターネットで公開しています。)

・漏水被害について
貯水池が地下に設置されること、耐震性能についても相応の水準にあることから、一定の安心感があるものと考えられ、水道局の真摯な説明に感謝します。管路については、活断層等を横切っていないかなどの補足説明があれば、境浄水場~東村山浄水場、境浄水場~和田堀給水所の沿道住民の安心・安全につながるものと考えます。

・プラントの高さ・配置場所について
建物の一部に段差を設け、ピラミッド状に高さを引下げる修正案は、第1~3回の市民の意見を踏まえて真摯に検討されたことと理解できますが、残念ながら修正案でも第1種低層住居専用地域の真南に副わない大型プラントであると考えざるを得ません。
「自然流下」は東京都水道局の強い思いである旨のご説明でしたが、閑静な街並みを目指す武蔵野市の地区計画を変更させてまで大型プラントを建設する中、手狭な敷地にもかかわらず歴史ある「緩速池」をあえて残し、そこに「自然流下」が残るだけでも十分ではないかと考えます。都民の生活に寄り添ってこその公益事業であり、引き続きの改善案の検討を要望します。

・この場をお借りして
東京都水道局施設設計課長、武蔵野市まちづくり推進課長のこれまでのご尽力には、この場をお借りして感謝申し上げます。参加市民の方からの質疑にもありましたが、市民と都民が「幸せ」になるような計画案となるよう、引き続きご尽力くださいますよう宜しくお願いいたします。
またご多用中にも関わらず、武蔵野市議会議員の先生方が説明会に駆けつけてくださり、本当にありがとうございました。引き続きのご支援を賜わりますようお願い申し上げます。



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